セイラー教授の行動経済学入門

セイラー教授の行動経済学入門

 セイラー教授の行動経済学入門
 出版社:ダイヤモンド社
 発売日:2007-10-27
 レビュー評価の平均:(4.0)

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レビュー評価:(4)
この本の広告にはなぜ人が非合理的な行動を起こしてしまうのか? この謎を本書が解き明かします。 という非常にカジュアルな感じで書かれていますが、この本は全くカジュアルでは有りません。教科書のように気合いを入れた勉強スタイルで読むような本です。(このような分野を専攻していれば別だと思います)

買う前に一度立ち読みする事をおすすめします。 これでスムーズに読めるであれば買ってください。 もし、経済学の本当の入門書が必要であれば本書は当てはまりません。

レビュー評価:(4)
従来の経済学では説明できない現象を新しい経済学で説明しようとしている本

従来の経済学で説明できない14もの例外を用い経済学の新しい分野を
用い説明しています.表紙にもなっているお金の入ったビンの総額を
当てる行為は、平均値はお金の総額よりも低く、最高値はお金の総額よりも
高いそうです。そのような現象を説明できるもの、できないものを
解説しています。多くは身近で起こるような出来事が多くまた
経済学の本にはめずらしく数式が登場していないことです.

もともとは1992年の本で一度1998年に出版されています
今回のこの本はかなり読みやすいです.
しかし、さすがに先端の理論なので理解するのはまた難しいのと
10年ぐらい前の本なので今でも先端かどうかは別問題であることです.

レビュー評価:(4)
“・・・入門”とありますが、経済学に疎い人間には、正直かなり難しい内容でした。
“心理学と融合する新しい経済学”ということで、興味をひいたのですが、解説の数式・図表をどこまで理解できたか・・・。
 
 伝統ファイナンスと呼ばれているものが、人間の行動の“不合理性”を一切考えに入れていないがために現実を説明しきれないこと、
対して、行動ファイナンスが、直感的に理解できて現実とのフィット感が高いものの、理論的には説明しにくいものであること
こんなイメージをつかむ事はできました。

 “一般ビジネスマン”に“読みやすい”ものへと翻訳も“改め”られたようですが、
硬派の読み手には物足りなく、軟派な読者にはまだわかりにくい、ということになったかもしれません。
ただ、苦労して読んで損はなかったと思います。

レビュー評価:(5)
セイラー教授による行動/実験経済学の入門向けサーベイ論文集。経済学者が超合理的な経済主体のみを仮定していたのは一昔前までの話で、最近では心理的なバイアス等を織り込んだ行動アプローチが学界でも幅広い支持を受けつつあります。その流れがついに日本にも及び、昨年は行動/実験経済学の分野が出版ラッシュで湧きましたが、最初の1冊としてはやはりはこの本の右に出るものはないでしょう。一般の方でも楽しめる内容になっておりますので(訳出は多少カタいですが)是非本書を通じて一人でも多くの方に経済学の新しい潮流を感じ取って頂ければ、と思います。


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